製品全体の環境影響の最大80%は、開発段階で決定されると言われています。¹ そのためHPでは、製品やソリューションの設計時にライフサイクル全体を考慮し、製品がどのように製造され、使用され、再利用され、最終的に廃棄されるかについて総合的な視点で設計を行っています。
HPの製品設計・開発は、1992年に開始した 「Design for Circularity(循環型設計)」 の考え方に基づいています。
当社は、再生材および再生可能材料²の使用を拡大するとともに、包装材からプラスチックを削減するための取り組みを進めています。可能な場合には成形繊維(モールドファイバー)緩衝材を採用し、使い捨てプラスチックの使用を抑えるハイブリッド包装ソリューションを導入しています。
また、モジュール設計を採用することで、製品のアップグレード性³を向上させるとともに、修理、再生(リファービッシュ)、リサイクルのためにより容易に分解できる製品設計を推進しています。
製品使用時のエネルギー消費は、HPのカーボンフットプリントおよびウォーターフットプリントにおける重要な要因です。そのため当社は、製品のエネルギー効率を継続的に改善し、お客様が環境負荷を低減できる革新的なサービス型ソリューションの開発に取り組んでいます。
2025年には、製品使用時のエネルギー消費に起因する排出量は 380万トンのCO₂換算排出量(CO₂e) に達し、HP全体のカーボンフットプリントの23%を占めました。
お客様のエネルギー消費量および関連する温室効果ガス(GHG)排出量削減を支援するため、HPは高性能でありながらエネルギー効率に優れた製品設計に注力しています。
さらに、高度なエネルギーマネジメント技術を組み込むとともに、テレメトリデータを活用して実使用環境におけるエネルギー効率を継続的に改善しています。
HPは Circular Electronics Partnership(CEP) の積極的なメンバーとして、電子機器業界の循環型経済への移行を支援するため、Circular Electronics Design Guide の策定に参画しました。
また、HPのパーソナルコンピューター、レーザープリンターおよびインクジェット製品に関する設計・開発プロセスは、環境負荷低減を目的とした ISO 14001 認証を取得しています。
さらに、循環型経済への移行促進を目的とする ISO 59000シリーズ の技術委員会にも意見提供を行っています。
HPは、業界団体との協力と自社の製品設計・開発活動の両面を通じて、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の推進に継続的に貢献しています。
詳細については、2025 HP Sustainability Progress Report の 「Empower Customer Sustainability」 セクションをご参照ください。
¹ 出典
2022年 McKinsey & Company 調査:https://www.mckinsey.com/capabilities/operations/our-insights/product-sustainability-back-to-the-drawing-board.
² 再生可能材料(Renewable Material)の定義
生態系の循環や農業生産プロセスによって短期間で再生される豊富な資源に由来する材料を指します。これらの資源が提供するサービスや機能が損なわれることなく、将来世代にわたって利用可能であることが条件となります。
³ アップグレード性(Upgradeability)の定義
電子機器におけるアップグレード性とは、新しいハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアを追加または交換することで、製品の性能向上や最新機能への対応を可能にする能力を指します。