気候変動は、今日の企業や社会が直面している最も重要で緊急の課題の1つです。科学的根拠は明確で、影響は重大であり、行動は必要不可欠です。 

HPは、気候変動に対して行動を起こすことは当社の責任であり、それが当社のビジネスの長期的な成功に不可欠であると考えています。当社は、科学的根拠に基づいた意欲的な温室効果ガス (GHG) 排出量削減目標、再生可能な電力への投資、および製品のエネルギー効率の向上によって、バリューチェーン全体でのカーボンフットプリントの削減に取り組んでいます。さらに広い意味では、地球温暖化の脅威に対処することを目的としたマルチセクターアクションを引き続き支援しています。 

当社は、地球、人々の健康、福祉、繁栄、および国際社会のために、そしてビジネスの回復力やお客様およびパートナーの回復力のために、気候変動の影響を緩和し、循環型の低炭素経済への移行を加速させるためのイノベーションを実現しています。当社の進歩は、4つの主要な戦略によって支えられています。これらは、製品およびソリューションの設計と提供、および自然システムの強化に焦点を当てたグローバルパートナーシップによって実装されます。

これらの戦略は、業界のビジネスモデルを変革し、リソースの消費とビジネスの成長を切り離すために役立ちます。これは、当社とお客様の環境フットプリントの削減、および長期的にサステナブルインパクトを推進する取り組みの支えとなります。

製品および原材料を継続的に使用

設計は、環境への製品の影響を判断する上で重要な役割を果たします。当社では、製品のライフサイクル全体の環境パフォーマンスを向上させるために、厳格な設計原則を適用しています。

当社は1992年に、製品の設計および開発フェーズを通してサステナビリティのパフォーマンスに影響を与える要因を正式に検討するために、サステナブルデザインプログラム (当初は環境配慮設計プログラム) を開発しました。

当社では、できるだけ長く使用できるように、耐久性が高く、修理しやすいように製品を設計しています。HPの製品は、耐久性と修理性が高く評価されています。当社では、製品の寿命を延ばし、天然資源からより多くの価値を獲得して、環境への影響を軽減するために、返却された製品の改修サービスを提供しています。2019年、HPは462万ユニットのハードウェア (2万2,500トン) を修理し、121万ユニット (6,200トン) を再販売/再利用しました。

HP Device as a ServiceやHPマネージドプリントサービスなどの、サービスベースの革新的なソリューションは、寿命の延長、デバイスの最適化、および簡単な回収により、環境への影響を軽減します。HPのサービスベースのソリューションは、環境への影響と資本コストを削減し、お客様により良い価値を提供します。HPがフリートを管理することで、お客様は最新のテクノロジーにアクセスできます。また、継続的な関係により、エンドユーザーの行動およびニーズに関する貴重なインサイトを提供します。当社のサービスには定期的なメンテナンスが含まれているため、ハードウェア製品を長期間使用でき、無駄が減ります。製品の個別の出荷およびお客様の来店回数が少なくなることでも、GHG排出量が削減されます。サービスの終了時には、製品の修理、リユース、およびリサイクルにわたるオプションによって、原材料から価値を再獲得することができます。 

当社は2019年に3つのライフサイクルアセスメントを実施し、トランザクション型の製品購入と比較して、循環型ビジネスソリューションの環境上のメリットを定量化しました。当社が実施したライフサイクルアセスメント (LCA) では、ノートPCの場合、トランザクション型の販売と比較して、DaaSによりGHG排出量が25%削減され、リソース効率が28%改善し、生態系への影響が28%減少し、人間の健康への影響が29%減少することが示されました。これらの改善は主に、PCを複数のライフサイクルで使用し続けることによるものです。これにより、余分なデバイスを製造せずに済み、高価値の原材料の寿命を延ばすことができます。MPSでは、多機能カラーレーザープリンターのGHG排出量が12%削減され、資源効率が13%改善して、生態系への影響が12%減少することが分かりました。主な推進要因には、デバイス効率の改善と原材料の使用量の削減 (両面印刷率の高さと用紙の無駄の削減) があります。またこの調査では、印刷中に使用する電力によるライフサイクル全体への影響は、わずかな割合しかないことも示されています。MPSでは再利用率がさらに高い可能性がありますが、この分析ではそれが考慮されていないため、メリットはさらに大きい可能性があります。HPインスタントインクは、インク切れにならないようにすることで、18か国のホームユーザーおよびマイクロビジネスの生産性を維持します1。このサービスはインクが少なくなる時期を予測し、お客様の所在地まで補充品および新しいリサイクル用封筒を直接送付します。このサービスを使用するお客様は、最大でインクを50%節約できます2。これらのメリットに加えて、インスタントインクを使用すると、従来の小売チャネル3によるカートリッジの購入およびリサイクルと比較して、インクの購入および配送でのカーボンフットプリントが平均で73%、エネルギー使用量が69%、水の使用量が70%削減されます。重要な要因としては、使用する原材料の削減 (大容量のカートリッジ、パッケージの簡素化、高いリサイクル率) と、配送の簡素化 (バルク配送および来店不要) などがあります。

お客様がサービス終了の製品を返却したときは、当社の修理、再利用、およびリサイクルプログラムが、製品と原材料を経済の循環に戻す役に立ちます。この循環型のフローにより、無駄を避け、原材料と製品に新しい命を与えることができます。これらの取り組みは、より原材料効率の高い循環型モデルへの転換をサポートします。HPは2025年までに120万トンのハードウェアとサプライ品をリサイクルすることを目指しており、2016年の初頭以降、すでに52万8,300トンをリサイクルしています。 

廃棄物を設計から外し、責任を持って原材料を使用

循環型の低炭素経済を生み出すには、使用する原材料から可能な限りの価値を得る必要があります。廃棄物は、継続的な改善の機会となります。当社は、革新的な設計によって廃棄物をなくし、経済活動を介して安全かつ効率的に循環できるように、原材料を慎重かつ責任を持って使用します。

HPは、根源からプラスチック汚染を排除する、エレン・マッカーサー財団の新プラスチック経済グローバル・コミットメントの署名企業です。このフレームワークの3つの主要な原則 (排除、革新、および循環) は、当社の製品および梱包資材で使用されているすべての原材料に対する当社の幅広いアプローチを支えています。

当社では、当社の製品および業務が、害のない原材料および化学物質を使用する世界を目指しています。当社は20年を超える期間、懸念のある化学物質からより安全な代替品に向けて、エレクトロニクス産業を動かしてきました。これまでの重要な施策については、『Green Chemistry Timeline』を参照してください。

現在使用されている原材料のより安全な代替物質を探す場合、当社では予防的なアプローチに従い、米国科学アカデミーの出版物『A Framework to Guide Selection of Chemical Alternatives』を使用して、GreenScreen® for Safer Chemicals手法を組み込んでいます。インクの成分はすべて、GreenScreen手法を使用してスクリーニングします。

HPは、ITセクターでの原材料使用に対する標準、法律、および改善済みアプローチに貢献しています。当社はGreen AmericaのClean Electronics Production Network (CEPN) の参加メンバーとして、2019年に化学物質の優先度付けのフレームワーク作成についてCEPNを支援し、グリーンケミストリースクリーニングプロセスおよび適合性保証プログラムに関する情報を提供しました。また当社は、Business- NGO Working Group (BizNGO) やChemical Footprint Project (CFP) などの、Clean Production Actionのいくつかのプロジェクトにも関与しています。

当社は、新製品の原材料の量を継続的に削減して、原料の抽出および製造に関連する影響を低減するように努力しています。2019年にHPがHP製品および梱包資材に使用した原材料は102万トン4で、うち39万8,000トン (39%) は再生可能5およびサステナブルな材料を使用しています。

当社は、回収された原材料のサプライヤーであり、かつユーザーでもあります。リサイクル材およびリサイクル可能な材料を、新しいHP製品にさらに取り入れています。これにより、回収およびリサイクルされた原材料のグローバル市場開発を加速し、循環型経済へ向けた前進をサポートすることができます。当社は、再生プラスチックに主な焦点を当てています。2019年には、HPハードウェア製品に合計2万5,560トンのポストコンシューマー再生材料プラスチックを使用しました。当社はまた、再生金属の使用拡大にも取り組んでいます。

2019年にHPが製造したHPインクおよびトナーカートリッジは42億個を超え、それによる再生プラスチックの使用量は累計7万2,000トンを超えています。これにより、8億7,500万個のHPカートリッジ、およそ1億1,300万本の洋服ハンガー、46億9,000万本の使用済みペットボトルが埋め立て廃棄されずに済み、むしろアップサイクリングによりこれらの材料が継続的に使用されています。オリジナルのHPインクカートリッジの82%以上で、45~70%のポストコンシューマー再生材料を使用し、オリジナルのHPトナーカートリッジの100%で5~45%のポストコンシューマー再生材料、またはポストインダストリアル再生材料を使用しています6。オリジナルのHPインクカートリッジで新しいプラスチックの代わりに再生プラスチックを使用すると、プラスチック製造に使用される化石燃料を69%削減できます。オリジナルのHPインクカートリッジで使用される再生プラスチックは、オリジナルのHPインクカートリッジで使用されるバージンプラスチックよりも、カーボンフットプリントが平均73%少なくなっています7

HP製品によってお客様が使用している紙は、当社のカーボンフットプリントの約20%、ウォーターフットプリントの35%を占めています。当社はお客様がより責任を持って印刷できるように、用紙の使用を最適化するプリンターおよびソフトウェアを設計し、多くのプリンティングフリートをデフォルトで両面印刷にし、廃棄される用紙をHPマネージドプリントサービスによって削減し、紙の脱インクのためのソリューションを開発することによって紙のリサイクル性を高めています。

HP Sustainable Forests Collaborativeにより、当社は20万エーカーの森林を保護および回復することを目指しています。この量の森林では通常、HPのコンシューマー向けプリンターで毎年使用されるよりも多くの用紙を生産することができます。

2016年には、当社の用紙および紙ベースの梱包資材のサプライチェーンから森林破壊をなくすという目標を設定しました。2016年以降、HPブランド紙 (2019年にHPで使用されている繊維のトン数の58%を占めます) は認証を取得したリサイクル原材料のみから製造されているため、当社の森林破壊ゼロ目標は達成されました8。2019年には、HPブランド紙のForest Stewardship Council® (FSC®) 認証パルプの量が、重量ベースで55%を超え続けています。

HPで使用されている繊維の残りのトン数に相当する42%は、製品の紙ベースの梱包資材によるものでした。2020年4月の時点で、一次梱包サプライヤーのすべての梱包資材は森林破壊ゼロの要件を満たしています。また、二次梱包サプライヤーと引き続き協力し、2020年末までにこの要件を満たすようにします。

当社のサステナブルな梱包資材戦略は、循環型の低炭素経済に向けた前進を推進しながら、カスタマーエクスペリエンスを向上させるという目的で、不必要な梱包資材の排除、設計のイノベーション、および原材料の循環に焦点を当てています。2020年前半には、2025年までに使い捨てのプラスチック製梱包資材を2018年と比較して75%削減するという目標を導入しました。また、2020年までに、紙ベースの製品梱包資材の100%を、認証およびリサイクルされた原料から生産するという目標に向かって前進しています。使用済みの梱包資材に対応するために、当社は回収サービスを提供し、HP梱包資材のリサイクルガイドを定期的に更新して、お客様から出された梱包資材が埋め立てられないように支援しています。

低炭素型の未来を創造

製品の使用中に消費されるエネルギーは、当社のカーボンフットプリントおよびウォーターフットプリントに最も影響を与える要素の1つです。お客様がエネルギー消費量とGHG排出量を削減できるように、当社はエネルギー効率を考慮して設計を行い、便利でよりサステナブルなサービスベースのソリューションを提供しています。当社では複数の測定基準を使用して進捗状況を評価し、改善を推進しています。

2010年以降、ソフトウェアが必要とする電力は一般的に増加していますが、HPのパーソナルシステムズ製品のエネルギー消費量は平均で50%減少しました。この値は、デスクトップでのエネルギー消費量の平均削減率54%と、ノートPCでの38%、およびワークステーションでの38%の値を含んでいます9。 

より効率的なCPUと電源などの、2019年に行われた継続的な設計の改善により、デスクトップ、ノートPC、およびワークステーションの一般的なエネルギー消費の継続的な削減に貢献しました。消費電力が少ない傾向にある、スモールフォームファクターデスクトップへの継続的なシフトも要因でした。

定着技術の改善、印刷速度の向上、および電力管理の強化などの継続的な革新によって、当社はHP LaserJet製品のエネルギー効率を向上させるために、数十年にわたりトレンドを推進してきました。これによりお客様は、自宅やオフィスで使用するエネルギーを削減できるようになります。

2019年には、当社はLaserJet製品でエネルギー効率の向上を達成し続け、インクジェットプリンターではポートフォリオミックスがより効率的なモデルに移行し続けていました。当社の出荷済み家庭用およびオフィス用プリンターモデルの94%は、ENERGY STAR®認証を取得しています。当社では引き続き、最高性能のイメージング機器を示すマークであるENERGY STAR®3.0にポートフォリオをシフトしています。たとえば、HP Color LaserJetおよびLaserJet Enterpriseプリンターは、ENERGY STAR® 3.0認証を取得しています。JetIntelligenceが搭載されたオリジナルのHPトナーカートリッジは、高品質のページを優れたエネルギー効率で印刷し、カーボンフットプリントを削減します。HP EcoSmartの低融点ブラックトナーを使用するプリンターは、前世代のJetIntelligenceカートリッジを使用するプリンターよりも、使用するエネルギーが平均で21%削減されています10

印刷での用紙の使用効率を高めるために、HPはプルプリントや自動両面印刷などの、製品設計上の特長による対策を行っています。新しいカーボン・ニュートラルな印刷およびサステナブルな森林のためのイニシアチブ (SFI) も、カーボンオフセットおよび炭素隔離による排出を削減または回避するために役立ちます。

自然システムを再生

「調達-製造-廃棄」という直線的なモデルとは対照的に、循環型経済は設計上再生可能であり、有限なた資源の消費から成長を徐々に切り離すことを目的としています。しかし、私たちが直面しているとてつもない環境問題に対処するには、バリューチェーンを超えて、全員を支える自然システムを積極的に強化する必要があります。これには、必要となる規模を実現するために、業界内外、企業、政府、非政府組織、研究者などの間で、本当のコラボレーションが必要です。テクノロジーは、これらの取り組みにとっても、より循環型で低炭素化された未来へ向けた進歩を推進するためにも不可欠です。

2016年、HPはハイチで意欲的なプログラムを開始し、オーシャンバウンド・プラスチックに関して増え続けている課題への取り組みを支援しました。HPは、First Mile Coalitionとサプライヤーパートナーとの提携により、オーシャンバウンド・プラスチックの、完全に機能するサプライチェーンを構築しました。

2019年9月までに、HPプリントカートリッジおよびハードウェア製品にリサイクルする、3,500万本を超えるペットボトルを回収しました。それは、100万ポンド (450トン) を超えるオーシャンバウンド・プラスチックであり、回収しなければカリブ海に押し流されていた可能性があるものです。

このイニシアチブによって、当社は新しい市場機会を開き、地元の回収業者のための安定した収入源を提供し、より安全な労働条件を実現し、地元の教育機会を支援しました。

当社はこの進歩を誇りに思っており、この課題は1つの企業や組織が対処できるよりも大きなものであることも認識しています。進歩をさらに推進するため、HPは2018年に世界中の企業のグローバルコンソーシアムであるNextWave Plasticsに参加しました。このコンソーシアムは、オーシャンバウンド・プラスチックのサプライチェーンの最初の世界的ネットワークを作り出すことによって、オーシャンバウンド・プラスチックの使用を拡大する取り組みを行っています。

HPは2020年1月に、海洋プラスチック汚染問題へ対処するための協力行動を加速することを専門とするメンバーシップコミュニティであるThe Ocean Plastics Leadership Networkの創設メンバーとして発表されました。

2020年1月、HPはProject STOPにも参加しました。このプロジェクトは、東南アジアの政府やコミュニティと協力して、海へのプラスチックの流出を止め、他の都市でも再現可能なソリューションを提供する効果的な廃棄物管理システムを構築しています。

HPは、用紙と梱包資材のサプライチェーンからの森林破壊をなくすことに取り組んでいます。しかし、森林損失に関連するグローバルな課題に本当に対処するには、貴重な自然システムを保護して再生を助けるために、自社のサプライチェーンおよびパートナーを超えて考える必要があることを認識しています。2019年11月に当社はHP Sustainable Forests Collaborativeイニシアチブを立ち上げ、森林および生物多様性の保護を加速し、科学に裏付けられた目標を設定することで、ビジネスおよび自然への価値を実現しました。

Sustainable Forests Collaborativeの最初のプロジェクトでは、WWFとのパートナーシップにより、2024年の終わりまでにブラジルおよび中国のほぼ20万エーカー (ニューヨーク市の大きさに相当し、8万ヘクタールを超える面積) の森林を回復し、管理を改善することに焦点を当てています。これらのプロジェクトの対象となる森林地域では、すべてのHPコンシューマー向けプリンターで使用される4年分の用紙を上回る、十分な量の用紙を生産できます。

これらの活動に加えて、HPは森林管理協議会 (FSC®) の消費者市場の開発を支援しています。これにより消費者は、使いやすく分かりやすい方法ですべてのFSC小売パートナーとFSC認証ブランドを見つけることができ、認証製品を購入することができます。このプロジェクトは、責任を持って管理された森林の重要性についての認識を高め、FSC認証製品の需要を生み出します。

サプライチェーンによる環境への影響

バリューチェーン全体で低炭素かつ資源効率の高い変革を推進する取り組みを当社が行う上で、生産サプライヤーおよび非生産サプライヤーは不可欠なパートナーです。当社は10年を超える期間、サプライヤーと緊密に協力して環境プログラムを改善し、透明性を持って進捗状況を報告してきました。当社のサステナビリティスコアカードは、期待される成果を設定し、サプライヤーのパフォーマンスを評価し、継続的な改善を推進する取り組みの中心となっています。

HPのCDPサプライチェーンメンバーシップを介して、支出ベースで98%の生産サプライヤーに、環境管理および影響に関する主要な質的および量的情報を開示するように要求しています。要求される情報には、GHG排出量と目標、再生可能エネルギーの総使用量、取水量、気候と水のリスク、およびガバナンスが含まれます。継続的な改善を促進するため、当社は定期的に、期待される成果のレベルを高めています。これには、CDPによる主要な環境情報 (GHG排出量、エネルギー消費量、再生可能なエネルギーの使用量、および水の管理など) に関する透明性のある報告だけではなく、サプライヤーの環境管理基準 (科学的根拠に基づくGHG排出量削減目標、GHG排出量のサードパーティによる検証、GRIベースのサステナビリティレポートの発行など) も含まれます。

サプライチェーンのGHG排出原単位を2015年11と比較して2025年までに10%削減するという目標は、Science Based Targetsイニシアティブによって検証された、HPの3つのバリューチェーン目標の1つです。3年間のローリング平均として計算されたGHG排出原単位は2015年と2018年の間で横ばいでしたが、年間GHG排出原単位値 (ローリング平均としては計算されていない) は、期間中に13%減少しました。2010年以降、HPは一次生産サプライヤー、および製品輸送関連のGHG排出原単位を24%削減しています。目標を達成するために、当社はサプライヤーの注意をエネルギー管理および効率の改善、再生可能エネルギーの使用、科学的な根拠のある目標の設定に集中させます。

当社は支出ベースで98%の一次生産サプライヤーに、環境への影響を減らすために支援を約束しました。全体で94%が、GHG排出量削減に関連する目標があると報告しました。当社はまた、再生可能エネルギーの使用もサプライヤーに推奨しています。支出ベースで78%のサプライヤーが2018年にその実施を報告し、47%が再生可能エネルギーの使用目標を報告しました。

製品の輸送での効率を改善し、コストを削減し、環境への負の影響を減らすために、当社は、貨物をまとめ、新しいルートを特定し、お客様または地元の配送センターに直接出荷することによって、物流ネットワークを最適化するように努めています。

当社は製品輸送サプライヤーに対して、排出量の計算を標準化するためにGlobal Logistics Emissions Frameworkを使用することを要求しています。HPが2016年にGlobal Logistics Emissions Council (GLEC) で開発を支援したこのシステムは、さまざまな場所での変動を考慮した、より具体的で燃料ベースの、またはその他のGLEC準拠のデータを提供します。業界を超えて進捗を推進するため、当社はクリーン・カーゴ・ワーキンググループ、グリーン・フレイト・アジア、United Nations Climate & Clean Air Coalition、米国環境保護局 (EPA) SmartWayプログラムと協力しています。

米国およびカナダでトラックにより出荷される製品は100%、SmartWayパートナーを継続的に使用しています。このプログラムは、道路輸送の効率を改善し、GHGおよびその他の排出量を削減することを目的としています。2019年、HPは6年連続で米国EPAのSmartWay Excellence Awardを受賞し、米国の「Large Shipper」カテゴリで、貨物のサプライチェーンのエネルギーおよび環境パフォーマンスにおけるリーダーシップを実証しました。

当社のサプライヤーの多くは、水ストレスによる脅威が増大している地域で事業を行っています。当社は生産サプライヤーと協力して、サプライヤーの事業での水管理を改善しています。サプライヤーの施設が水ストレスのある地域であるかを特定するために、当社では世界資源研究所の水リスク地図ツール「アキダクト」などの、水リスク評価ツールを使用しています。また、水を比較的多用するタイプの製品を製造している施設を特定し、この情報を使用して全体的な水ストレスのリスクおよび機会を評価します。サプライヤーには、CDPサプライチェーンプログラムによって水リスク、使用、および管理情報を報告するように依頼しています。改善をさらに推進するために、当社ではサプライヤーのサステナビリティスコアカードに水の管理基準を含めています。サプライヤーは、透明性を持って取水量を報告すること、および水に対する公開の全社ポリシーまたはガバナンス構造を取締役会またはトップエグゼクティブレベルで持っていることで評価されます。

また、当社は生産サプライヤーと協力して、廃棄物の測定と報告を奨励し、廃棄物の量を削減し、循環型経済に向けた進歩を推進しています。HPはサプライヤーに、RBAの環境サーベイを使用して廃棄物について報告するように要求しています。

業務

当社の米国およびその他の世界約58か国の174施設では、温室効果ガス (GHG) の排出、エネルギーおよび水の消費、および廃棄物の発生を削減する行動をしています。HPの業務に伴うGHG排出量は当社のカーボンフットプリント全体の1%に過ぎませんが、最も制御しやすく、影響が大きい領域です。このため、すぐに影響を与えることができる最大の力となります。

当社は、実現可能な場合、世界中のHP所有施設とリース施設で、環境管理認証およびグリーンビルディング認証を推進しています。2019年末の時点で、21施設 (HPの製造施設すべてを含む) がISO 14001 (最新版) の認証を取得しており、17施設が当社のISO 14001グローバル統合認証の一部です。2019年末の時点で、7施設 (HPの製造施設の29%を含む) が、労働安全衛生に関するISO 45001/OHSAS 18001の認証を取得しています。

2019年の時点で、18施設がLEED認証または地域の同等の認証を、2施設がSITES認証を、1施設がTRUE認証を取得しました12。新しい増築部分はすべて、設計の基礎としてLEED v4のGold認証、またはBREEAMなど地域の同等の認証を目標としています。これらの目的を支援するために、当社はプロジェクトマネージャー向けにHP Green and Smart Construction Playbookを開発しました。

業務によるGHG排出の大半は、施設の電力に使用されるエネルギーに関連しています。当社のグローバルな業務により2019年に発生したスコープ1およびスコープ2のCO2e排出量は21万5,800トンで、2015年と比較して44%減少しました。2025年までに60%削減するという、科学的根拠のある目標に向かって前進しました。GHG排出原単位は、2019年の純収益100万ドルあたり3.7トンのCO2eに相当し、2018年よりも5%削減されました。GHG排出量削減の主な推進要因には、効率的なプロジェクトおよび施設の統合と再生可能エネルギーの購入による、エネルギー使用量の削減が含まれます。

2019年のエネルギー使用量削減の主な戦術には、マルチサイト冷却装置の最適化イニシアチブ、圧縮空気の最適化、スマートビルディングイニシアチブ、レトロコミッショニング、LED照明への変更、および照明制御のアップグレードがありました。2019年には、18か所で29のプロジェクトを実施し、年間8,700 MWhの節約が見積もられています。

2035年までには、グローバルな事業の電力供給に、再生可能電力を100%使用することを目指しています。2019年には、世界中で24万0,398 MWhの再生可能電力を調達および生成しました (風力92%、太陽光4%、水力4%)。再生可能エネルギーは、HPの世界での電力消費の43%を占めています (2018年には47%でした)。

2025年までに、HP保有またはリースの自動車からのGHG排出量を、2015年と比較して10%削減することを目標としています。HPは、世界中で電気自動車 (EV) の採用を加速する、2017年に立ち上げられた気候グループイニシアチブであるEV100の設立メンバー10社のうちの1社です。この取り組みを支援するため、2040年までに、世界中の実現可能なすべての施設にEVインフラストラクチャを設置することを約束しました。2019年には、対象となる85施設の32%にEVインフラストラクチャを提供しました。

当社の業務に関連する水の消費は、当社の総ウォーターフットプリントの2%を占めています。HPは、世界資源研究所の水リスク地図ツール「アキダクト」を使用して施設のリスクを評価し、水ストレスのある地域に優先順位を付けています。

水消費原単位は、2018年と2019年の間に純収益100万ドルあたり15%減少しました。2019年の飲料水の使用量は2015年と比較して18%減少し、2025年までに15%削減するという目標を6年早く超えました。2019年にHPは、造園と屋内の配管設備用に、世界で30万1,000立方メートルの水13を再利用しました。これは、水の総消費量の10%に相当します。当社はまた、年間1,000立方メートルの雨水を集め、冷却塔で使用しました。

「気候に対する行動」のポリシーに関するHPの見解については、http://www8.hp.com/us/en/hp-information/global-citizenship/governance/policies.htmlを参照してください。 

気候に対する戦略および共同作業の詳細については、www.hp.com/go/reportにある2019年の『HP Sustainable Impact Report』を参照してください。

1 プランの使用状況、対象のHPプリンターへのインターネット接続、有効なクレジット/デビットカード、メールアドレス、および地域の配送サービスに基づきます。国の数は、20202月現在です。

2 すべてのページのプランのみを使用した場合の月額サブスクリプション費用と、399米ドル未満のほとんどのカラーインクジェットプリンターのページあたりコストの比較に基づきます。カラーインクジェットプリンターは、IDCCYQ1 2019 Hardcopy Peripherals Tracker最終リリースで市場シェアによって選出されています。標準的なカートリッジのページ単価は、Gap Intelligence Ink Monthly (2019/5/12) 201905Wk2レポートに基づきます。HPの計算により、2019年春に導入されたHP LaserJet 300/400シリーズと500シリーズのモノクロプリンターを、Energy Starの正規化されたTECデータに基づいて比較しています。HP 58/59/76/77A/XHP 26A/Xと比較、HP 89A/X/YHP 87A/Xと比較しています。

3 同一のHPインクカートリッジをサブスクリプションなしで購入した場合と比較しています。HPが依頼し、Four Elements Consultingが実施した、2020年のライフサイクルアセスメント (LCA) に基づきます。

4 この数には、商業用および産業用のグラフィック印刷ソリューション、それらのソリューションの梱包資材、スキャナー、または別売りのパーソナルシステムズアクセサリーは含まれません。

5 再生可能な原材料とは、「生態循環や農業プロセスによってすぐに補充される豊富な資源から得られた原材料であり、これらの資源やその他の連鎖する資源によって提供されるサービスは危機にさらされておらず、次世代でも引き続き利用可能である。」としてグローバルレポーティングイニシアティブ標準で定義されています。このデータには、用紙、紙ベースの梱包資材、および木製パレットが含まれています。

6 オリジナルのHPインクカートリッジの80%には、4570%の再生材料が含まれています。オリジナルのHPトナーカートリッジの100%で、545%のポストコンシューマーまたはポストインダストリアル再生材料を使用しています。トナーボトルは含みません。リストについては、hp.com/go/recycledcontentを参照してください。

7 同一のHPインクカートリッジをサブスクリプションなしで、店舗で購入および配送した場合と比較しています。HPが依頼し、Four Elements Consultingが実施した、2020年のライフサイクルアセスメント (LCA) に基づきます。

8 トン数ベースで2%未満の紙には認証済みと表示されていませんが、認証されたパルプから製造されています。紙製品の再生パルプは、FSCの認証値に含まれています。

9 HP製品の平均エネルギー消費量は、2010年~2019年の間で、総出荷製品台数のうち、台数の多い製品ラインを代表として使用し、毎年推定した値です。台数の多いパーソナルシステムズ製品には、ノートPC、デスクトップコンピューター、タブレット、オールインワン、ワークステーション、シンクライアント、ディスプレイが含まれます。

10 HPの計算により、2019年春に導入されたHP LaserJet 300/400シリーズと500シリーズのモノクロプリンターを、Energy Starの正規化されたTECデータに基づいて比較しています。HP 58/59/76/77A/XHP 26A/Xと比較、HP 89A/X/YHP 87A/Xと比較しています。

11 原単位は、HPに起因するGHG排出量 (一次生産サプライヤーと製品輸送サプライヤーが報告した値を、HPの年間収入で割った数値として計算しています。この方式はビジネスにおける生産性に基づいてパフォーマンスを正規化します。原単位は、対前年比の変動の影響を減らし、長期の傾向を明らかにするために、3年間のローリング平均値として報告されています。生産サプライヤーの温室効果ガス排出量は、スコープ1とスコープ2を含みます。

12 20191031日現在。

13 これはすべてが、NEWater (シンガポールの製造事業で使用されている、高度に純化された廃水によるものでした。雨水は含まれていません。