気候変動は、HPに広範囲のリスクおよび機会をもたらします。当社では、構造化されたプロセスに従ってこれらの項目を特定および評価し、バリューチェーン全体で対処するプログラムを開発しました。HPのBoard of Directors' Nominating, Governance, and Social Responsibility (NGSR) 委員会は、HPのサステナビリティイニシアチブを監督する責任があり、気候変動などのサステナビリティ問題に対するHPのポリシーとプログラムについて、経営陣および取締役会に向けたレビュー、評価、報告、およびガイダンスの提供を行うことがあります。

HPは、気候変動に対して行動を起こすことは当社の責任であり、それが当社のビジネスの長期的な成功に不可欠であると考えています。そのため、バリューチェーン全体で環境への影響の低減に取り組んでいます。HPは、これらの取り組みを支えるため、再生可能電力に投資し、公開した (目標)と科学的根拠に基づく温室効果ガス (GHG) 排出量の削減目標を設定し、透過性をもって進捗状況を報告しています。

HP製品およびソリューションの製造、配送、および使用には、相当な量の天然資源が必要です。地球保護への取り組みの一環として、HPはバリューチェーン全体の環境フットプリントを測定し、改善する分野に優先順位を付けています。当社は、IT業界で最初にカーボンフットプリントを完全に公開した企業であり、ウォーターフットプリントを完全に開示した最初の企業の1つです。カーボンフットプリントとウォーターフットプリント1は、サプライヤー2から、HPの業務および世界中の何百万人ものお客様まで、グローバルバリューチェーン全体を対象としています。このプロセスを介して得られたインサイトは、地球、人々、および私たちが生活し、働き、ビジネスを展開している地域社会に対して、積極的でサステナブルなインパクトを継続的に改善し生み出すことに役立っています。

当社の狙いは、より循環型で低炭素の経済のために当社のビジネス全体を変革し、最もサステナブルな製品およびサービスポートフォリオをお客様に提供して、より少ない環境負荷でより多くのことを達成できるようにすることです。HPの取り組みに含まれているのは、できる限り長期にわたり最も価値が高い状態で材料を使用し続けるようなソリューションを開発し、製品で使用されている材料が使用後に適切に再利用されるようにし、商取引的な製品の販売からサービスモデルにシフトすることです。 

進歩を推進するために、当社はバリューチェーン全体で意欲的なGHG排出量削減目標を設定しました。HPの第一世代のスコープ1およびスコープ2のGHG排出量と、スコープ3のGHG排出量原単位削減目標は、2017年6月にScience Based Targets initiative (SBTi) によって認定されました。2018年の進捗と再ベースライン化に基づき、当社はWWFクライメート・セイバーズおよびその他の専門家と協力して、スコープ1および2の科学的根拠を持つGHG排出量目標を更新し、認定を得るために2019年にSBTiに提出しました。

また当社は、サプライヤーが独自の目標を設定して達成するためのインセンティブも提供しています。2018年には、科学的根拠を持つGHG排出量削減目標と、GHG排出量のサードパーティによる検証を含めるように、サプライヤーの環境管理基準を更新しました。業界内外の影響力を拡大するために、当社はRE100、CDPサプライチェーン、WWFクライメート・セーバーズ、および2018年のグローバル気候行動サミットで開始されたステップアップ宣言アライアンスなど、GHGの目標設定と削減の取り組みに、主要企業として参加しています。

HPの気候に対する行動ポリシーの立場については、http://h20195.www2.hp.com/V2/GetDocument.aspx?docname=c05320887を参照してください。

気候に対する戦略および共同作業の詳細については、www.hp.com/go/reportにある『HP Sustainable Impact Report』を参照してください。

1 このレポートには、2017111日のSamsung Electronics Co., Ltd.のプリンター事業の買収によりHPの業務管理下となった施設を反映するために、GHGプロトコルのガイダンスに従って2015年のベースラインに戻って更新された、業務によるスコープ1およびスコープ2GHG排出量、エネルギーの使用量、および水の消費量が含まれています。2017年と2018年のデータには、2017年の『HP Sustainable Impact Report』に示されている2017年の製品使用に関するデータと比較して、レーザープリンターの平均用紙消費量が削減されたことによる好ましいデータが反映されています。

2 サプライヤーに関連してこのセクションで示すカーボンフットプリントおよびウォーターフットプリントのデータは、原材料の抽出から製造および製品輸送まで、製品のライフサイクルアセスメントベースの推定値を使用して計算されています。サプライチェーンのGHG排出量と取水データは、異なる方法に基づいています (2018年の『HP Sustainable Impact Report』のp.42を参照してください)